「水夢」開発物語

中尾プロジェクトリーダーインタビュアー・・・平井吉信(中小企業診断士)

(株)アクト 環境事業部 中尾プロジェクトリーダー


 

―「水夢」開発の物語についてお話を聞かせていただきます。

中尾です。よろしくお願いします。

―いつ入社されましたか?

高校を卒業して当社に入社してから18年になります。

―なぜ、長くいられるのでしょう。

社長が好きだからです。

―社長のどんなところが好きですか?

そんなに深く考えたことはなかったですが(笑)。でも、自由にやらせてもらっています。

―どんなことをやってきましたか?

入社当初は違う仕事をしていました。建築・補償コンサルタントです。
その頃の目標は一級建築士の資格を取ることでした。
それを30歳までに取りたいと思っていたのですが、30歳のときになんとか取ることができました。

―ずっと目標にしてきたのですね?

夢をあきらめたくありませんでした。自分でいったん決めたことを最後までやりきりたいと思ったからです。
でも、建築士の資格を取った頃には会社は方向転換を始めていました。

―というと?

地方において公共事業が先細りの傾向が出始めた頃でした。
将来を見据えて環境をテーマに新たなビジネスを興そうと考えていたのだと思います。

―新たな分野の挑戦が始まったわけですね?

当初は公共工事から、環境に配慮した資材を販売していくという考えでした。
具体的には、工事の濁水を分離、凝集させるための薬剤「水夢」が産声を上げました。
公共工事の現場では、環境に配慮できる工法ということで好評を博しました。

―うまくいきましたね

いえ、当初から順調に受け容れられたわけではありません。それは「コスト」面です。
建設業界では、価格競争が激化し、環境に配慮するための新たな支出は出しにくい状況でした。
それで苦労はしました。
開発においては、薬剤をあれこれ取り寄せてはサンプルの濁水で試し、
ときを忘れて夢中になってしまい、気がつくと深夜の帰宅になることも日常茶飯事でした。

―その頃のエピソードを紹介してください。

水夢は、これまでにないユニークな提案でしたので、
オリジナリティのある情報を発信する必要性を痛感し、
ホームページをつくってみることにしました。
どうせなら自分でつくってみようと思い、
手探りで参考書などをひもときながら「ホームページビルダー」というソフトを買い、
いかにも素人っぽいWebサイトをつくりました。

当時のWEBサイト

そんな矢先に、
とある住宅建材の製造メーカーさんから
わたしのつくった拙いホームページを見て問い合わせがありました。

―その問い合わせとは?

「製品の製造工程で発生する水性塗料の廃液を処理できないか」というものでした。
それからは、お問い合せのあった相手先の担当者様と
メールのやりとりが続きました。

―どんな内容ですか?

私は、相手さまのことをもっと知ろうと
水性塗料の勉強を始めました。
そこでわかったのは
塗料は溶剤程度の認識しかなかったのですが、
環境や健康への配慮から
油性塗料(溶剤)から水性塗料へ変わりつつあるということでした。

さらに調べていくと
自動車製造メーカーなども水性塗料への移行を考えている時期でした。

私は、「これはチャンス!」と奮い立ちました。
それからは、さらに薬剤の研究と試行錯誤を重ねて
「水夢」の改良を続けていきました。

その結果、
水性塗料に有効な成分を発見しました。
もちろん、弊社の特徴でもある
生態系に影響を与えない材料でした。
それを、相手先にお送りして評価をしていただいたところ、
「中尾さん、これはいい。いろいろ他社の凝集剤も試してきたけど、一番いい」

中尾さんは「やった!」と雄叫びを上げたそうです。
そこに社長がさらに続けます。
「インターネットで問い合わせがあっただけなのに、
数ヶ月にわたってお付き合いをいただいたことが奇跡のようなこと」

「ぼくのホームページがよかったのだろう」
とうそぶく中尾さん。

でも、社長は
「一期一会だったね」と振り返ります。

中尾さんは、今後の抱負として
「”水夢”は、社会に役立つ技術で、
しかも、コストダウンにつながります。
これからも、みなさまに喜んでいただける提案を続けていきます。
そして水夢が、水をリサイクルする社会のきっかけになればうれしいです」 


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